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腰部脊柱管狭窄症(診断)

診断
首から腰まで体を支える柱として大切な役割を果たしている脊柱の中には脊柱管という管があります。
この中には脳から体の隅々に大切な情報を伝えたり、逆に脳に体の情報を伝えるたくさんの神経線維が通っています。
これらの神経を保護することが脊柱のもう一つの大切な役割です。神経の通り道であるこの脊柱管が何らかの理由で狭くなり様々な症状を起こす病態を脊柱管狭窄(症)といいます。
これが腰で生じたものが腰部脊柱管狭窄症です。

症状の代表的なものとして間欠跛行があります。
間欠泉てありますよね。間隔をおいて熱湯や蒸気をばっと噴出す噴水みたいなの。
跛行というのは歩きにくい状態のことを言います。
つまり間欠跛行というのは歩き出してしばらくすると足が痛くなってきたり痺れてきたりして歩けなくなる。
少し休憩するとまた歩けるようになるけど、しばらくしてまた歩けなくなるというような状態をあらわしています。
稀に歩いているとしばらくして股間のあたりがむずむずしてくる、立ち止まって休憩すると治まるが歩き始めるとまた同じようになるという人もいます。
これも間欠跛行の一つです。


動脈硬化によって足の血行が悪くなっても同じような症状がでるので、しっかりと見極める診断が必要です。
レントゲン、MRIで腰の骨や神経の状態をチェックします。
腰の骨はずれていないか、神経の通り道は十分にあるかなど。
自分自身、痛いことは嫌いなので基本的に痛くない検査を選択しています。


最近、歩いているとすぐに足が痛くなって歩き続けることができない、運動不足かな、と思っているあなた。
その症状はただの運動不足ではないかもしれませんよ。

 

文責  整形外科部長  井関