動脈硬化について
動脈硬化について
動脈硬化は、動脈の壁に主にコレステロールが沈着しておこります。
動脈硬化をきたした血管は、朽ちた土管のように壁がもろくなったり、内腔が狭くなったりして本来の働きができなくなります。
動脈硬化の危険因子としては、加齢、高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙、が重要ですが、他に痛風、肥満、ストレスなどがあげられます。
その動脈硬化の程度を簡便に評価する検査法として、頸動脈エコーがあります。
頸動脈エコー検査は、ベッドに横たわっていただき、左右の首にエコーをあてるだけで、痛みはなく、被爆の心配もありません。
検査時間は30分程度です。
頸動脈エコーでみてみると・・・
正常血管
動脈硬化の起こった血管
(プラーク:血管内腔に突出した病変)
さらに硬化の進んだ血管
横断面
ついには血流が途絶えてしまいます・・・
動脈硬化は、脳梗塞や心筋梗塞など様々な病気の原因になります。
治療としては、動脈硬化の危険因子を良好にコントロールすることが重要ですが、硬化の強い方は、血液をさらさらにする薬などの内服が必要となります。
さらに高度の病変の方は、脳外科的に手術の対象になる場合もあります。
サトウ病院では検査結果に応じて、専門医師によりその後の方針を決定します。月曜日の夜診に、脳神経外科の専門医師による診察を受けることもできます。
動脈硬化の気になる方は、お気軽にスタッフまでお声をかけてください。
文責 内科非常勤医師(水曜日午前診) 阪本裕子
- 2017.02.06
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