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医療と病気の豆知識

痛みの治療

痛みの治療 

CRPSについて



CRPS typeⅠ(RSD)は神経損傷を伴わない四肢の外傷後に、
CRPS typeⅡ(カウザルギー)は神経損傷後に生じ、
痛みを主症状とした難治性の疾患です。



両者とも原因となった外傷の程度に関係なく発症し、適切な治療が施されなければ廃用肢にいたることがあります。


原因はまだ不明ですが、早期に発見すれば治療によく反応し、治療成績もよいと考えられます。



CRPS typeⅠ(RSD)では通常の外傷の痛みや腫れが軽快してくるころから異常な痛みや説明困難な腫脹が強くなってきます。
CRPS typeⅡ(カウザルギー)では受傷直後から激しい痛みが出現することが多いようです。



CRPS typeⅠの治療にステロイドを用いていますが、有効率は高く、ごく初期であればほぼ全例に効果が認められます。
CRPS typeⅡではステロイドの効かないことが多く、ステロイド以外の薬物療法、神経ブロック、刺激療法など、複数の手段を併用しなければなりません。




CRPSと一言でいいますが実はいろいろな病期、病態があって患者さんによって千差万別です。
また同じ患者さんでも時期によって病態が変化します。したがって治療もある患者さんに効果があったからといって別の患者さんにも効くとはかぎりません。
脊髄電気刺激療法も同じです。非常に喜んでいただける方もいらっしゃいますがまったく効果のない方もいます。




今私たちが取り組んでいるのはどんなタイプのCRPSにどんな治療を行うのが効果的か判別したいという点です。
まだ結論ははっきりとは出ていませんが少し判ってきているところもあります。



いずれにしても実際に診察をしてみないとどんなタイプのCRPSか判断できませんので、痛みでお困りの方は一度当院へお越しください。
尚、予約制ですので必ず事前に御電話ください。

06-6961-3191(代表)