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医療と病気の豆知識

腰部脊柱管狭窄症の話(投薬療法)

歩いていると足が痛くなったり痺れたり、途中で休憩しないと続けて歩くことができない。
これを間欠跛行(かんけつはこう)といいます。
腰の中の神経の通り道、脊柱管が狭く なってしまったためにそのような症状が起きます。

なんとか薬で治らないだろうか。
薬をいくら飲んでもいったん狭くなったものは広くはなりません。
そこをなんと か….。

痛いのは神経やその周りが炎症を起こしてるのだろうから消炎鎮痛剤を飲んでみましょう。

これも一つの考え方だと思いますが、僕は血流改善薬をよく 使います。


脊柱管が狭くなるといったいどうなるのでしょうか。
神経の流れは水の流れみたいなもので狭くなったために流れにくくなっているのでしょうか。

著名な先生方が研究された結果、決してそうではないようです。

神経の周りにも血液の流れがあります。
そして神経自身、血液によって栄養されているようです。

神経の流れは水の流れとは違いますが、脊柱管が狭くなることに よって神経の周りの血液の流れが悪くなるんだそうです。歩いている時や、長い時間立っている時、脊柱管の中の血液の流れが不足して神経が息切れしてくるた めに足が痛くなったり痺れたりするそうです。

それならば狭い中で少しでも神経にがんばってもらうためには血流改善薬が効果ありそうですよね。
昔は腰部脊柱管狭窄症には血流改善薬は保険がききませんでしたが今は保険適応にもなりました。
つまり、国のお墨付きということです。
実際にこの薬だけでよくなった人もたくさんいます。

腰部脊柱管狭窄症でお悩みの方、一度ご相談ください。

 

文責   整形外科部長 井関