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医療と病気の豆知識

苦痛の少ない胃内視鏡その3

検査前の筋肉注射を廃止

当院では今まで内視鏡検査の前、腕に筋肉注射をさせていただいていました。
その注射は胃の動き(蠕動運動といいます)を一時的に止めて検査をしやすくするためです。

しかしその注射は人によっては尿が出にくくなったり、目の前がちかちかして歩きにくくなったり、心臓に負担をかけたりと様々な副作用の危険がありました。
そして何より痛い、のが難点です。
患者さまによっては注射なしで検査をすることもありましたが胃がぐにゃぐにゃ動いて十分な観察が出来ないことが多かったです。


このような状況を改善するため当院では11月より検査前の筋肉注射を廃止し、代わりに内視鏡下にペパーミント(ハッカ)水を胃内に散布することにしました。 
これはペパーミントの成分が胃の筋肉である平滑筋の運動をゆるめる、という作用を利用しています。 
この方法でしたら局所に使用するだけですので副作用はまずありません。
ペパーミント水をまくと約30秒後には胃の動きはぴたっと止まり10分で元に戻ります。
術後に吐く息も少しさわやかかも・・・


お注射が苦手な方はぜひお試しください。



     ペパーミント水 ミンクリア

 

文責   理事長  古瀬ゑみ