診療録管理委員会

診療録(診療情報)管理

　当院では2018年3月より診療録管理委員会を設置しました。
　カルテには患者様の病状、治療・看護の経過や検査結果、今後の治療方針や説明の内容などたくさんの情報が含まれています。診療録管理委員会設置により、医師、看護師をはじめとする医療スタッフの記録を医療従事者全てにおいて情報を共有することができ、より迅速な医療サービスの提供が可能となりました。

　診療録(診療情報)は患者様の診療・診断に役立ち、また患者様への情報開示や地域医療機関の先生方と連携を図るための情報提供資料としても重要です。さらに今後の治療のための研究資料や医療スタッフを育成するための教育資料、公的機関からの調査依頼に対応するための資料等、利用する目的は多岐にわたります。
　このように価値のある｢診療録（診療情報)」を診療録管理委員が中心となって診療録の管理を行っております。

診療情報管理室の業務

診療情報の管理
　カルテ内の文書・記録について点検を行い、診療情報の価値を担保できるものとなるよう精度向上を図っております。
　患者様の入退院時情報や主要な診断名、手術情報等を抽出、分類を行い、データベース化して各種検索や統計資料に対応できるようにしております。また院内における疾病の統計や蓄積データを集計分析したものを病院運営の資料やより良い診療を行うための指標として、有効活用できるような情報提供を目指しております。
　収集された院内がん登録データは、大阪国際がんセンターにがん登録の提出を行っております。また登録業務にあたっては個人情報保護に細心の注意を払っております。

疾病統計
　年度毎の退院患者数・平均在院日数の推移、国際疾病分類大分類における疾病統計の経年変化

　　平成30年3月より集計開始

　院内がん登録集計結果

　　平成39年3月より集計開始

診療録の保管管理
　入院診療録については、従来どおり診療や医学研究、開示等に備え安全な保管管理に努めております。また診療情報管理室は24時間施錠を設置して、入院診療録を安全かつ適切に保管しております。

その他業務
　１、「退院時要約｣の早期作成推進と管理
　２、ＤＰＣ情報とカルテ情報の検証
　３、各種統計作成
　４、カルテ内文章の申請窓口
　５、新任医師への診療録記載に関するオリエンテーション
　６、退職医師の個人情報利用申請受付及び対応窓口

目標等

今後の目標
　１、個人情報保護法ガイドラインに即して個人情報の紛失防止に努め、安全に配慮した管理を行います。
　２、カルテの点検及び記載指導に努め、正確で内容の充実した記録となるようサポートします。
　３、診療情報を基に作成する疾病統計や、院内がん登録から得られた情報などを集計分析し、患者様のニーズに応える病院となるための運営資料の提供、また医療従事者が必要とする統計資料の提供を目指します。
　４、患者様と医療従事者のコミュニケーションをよりよくする情報ツールとして、説明書や同意書などの文書類を整備していきます。

平成30年3月
医療法人サトウ病院
診療録管理委員会